2009年10月24日
缶コーヒーの栄枯盛衰
「タリーズ」ブランド初の缶コーヒー、伊藤園が発売 。
伊藤園は11月9日より、米国・シアトル発のコーヒーチェーン「タリーズ」ブランドの缶コーヒー『TULLY’S COFFEE BARISTA’S CHOICE Black(タリーズコーヒー バリスタズチョイスブラック)』を全国で発売する。同ブランドの商品は2007年よりチルドカップコーヒーで展開しているが、缶商品での発売は初めて。
今回発売となる商品は、「タリーズコーヒーの精神を受け継いだバリスタが監修した」(同社)という無糖ブラックコーヒー。近年の微糖・無糖製品の伸長と消費者のニーズを考慮し、原料から抽出方法、パッケージデザインまでバリスタと共に作り上げたという。
なお、同じシアトル出身のコーヒーチェーン「スターバックス」の缶コーヒーは、サントリーが2008年10月より“140g・170円”のエスプレッソ商品を発売しているが、伊藤園は同商品を285ml・130円で展開する。
思い切った価格設定ですね。現在、このクラスではJTのルーツアロマブラック、サントリーのボス、シルキーブラックが同価格帯、ちょっと高めでUCCのプラチナアロマがブラックで競合しているのですが、味はそれぞれ個性的です。
もっとも濃いめでレギュラーコーヒーに近く、雑誌などの評価で圧倒的に支持を集めているのがプラチナアロマ、アロマブラックはJTとキーコーヒーの提携商品、少し薄めのアメリカン、香りは特徴です。夏は薄めのアロマブラックの売れ行きがすごいのですが、寒くなってきた今頃からコクがあり飲み応えのしっかりしたプラチナアロマが逆転してきます。
シルキーブラックはどちらとも違う、酸味の強いモカ系、あるいはコナコーヒー系で一定のファンをもっています。
タリーズの味がどうか飲んでみないとわかりませんが、価格的にはこれらの先行商品と真っ向からぶつかります。
スタバの缶コーヒーやイリーの缶は価格が飛び抜けて高すぎた。いくら、ブランドネームがあるといっても、1cc当たりの値段が2倍ではそうは売れない。もちろんそれがプレミアムの商品というものであっても、普通の店では数をこなしてくれなくては困る。
その点ではブランドネームを持ちながら、低価格というのは非常に高い競争力を持ちます。
ただし、ここで忘れてはいけないのはコーヒーというものが非常に嗜好性の強い商品だと言うことです。
そのため、いくらブランドネームがあっても、あるいはいくら安くても、まずければリピートがなくなる、ある程度のおいしさの水準を超えていなければ勝ち残れない。
缶コーヒーは日々進化しています。
毎週、新製品が出るたびに試飲していると、そのときどきのトレンドや味の新しさなどに敏感になります。
最近ではファイアのカフェオレが出ました。味はなかなかよく、ミルクの鮮烈さなどと後味のすっきり感、これが最近のトレンドですが、たいへんよくできています。このため、これまで長い間、定番としての地位を占めていたBOSSカフェオレがうちの店では消えていきました。
うまいコーヒーが次から次に出てきます。
それらを店頭に出すか、あるいは残すかを決定する立場にいると缶コーヒーの栄枯盛衰を見ているようでおもしろいと同時に思い入れがあるものが消えると寂しさも感じます。
伊藤園は11月9日より、米国・シアトル発のコーヒーチェーン「タリーズ」ブランドの缶コーヒー『TULLY’S COFFEE BARISTA’S CHOICE Black(タリーズコーヒー バリスタズチョイスブラック)』を全国で発売する。同ブランドの商品は2007年よりチルドカップコーヒーで展開しているが、缶商品での発売は初めて。
今回発売となる商品は、「タリーズコーヒーの精神を受け継いだバリスタが監修した」(同社)という無糖ブラックコーヒー。近年の微糖・無糖製品の伸長と消費者のニーズを考慮し、原料から抽出方法、パッケージデザインまでバリスタと共に作り上げたという。
なお、同じシアトル出身のコーヒーチェーン「スターバックス」の缶コーヒーは、サントリーが2008年10月より“140g・170円”のエスプレッソ商品を発売しているが、伊藤園は同商品を285ml・130円で展開する。
思い切った価格設定ですね。現在、このクラスではJTのルーツアロマブラック、サントリーのボス、シルキーブラックが同価格帯、ちょっと高めでUCCのプラチナアロマがブラックで競合しているのですが、味はそれぞれ個性的です。
もっとも濃いめでレギュラーコーヒーに近く、雑誌などの評価で圧倒的に支持を集めているのがプラチナアロマ、アロマブラックはJTとキーコーヒーの提携商品、少し薄めのアメリカン、香りは特徴です。夏は薄めのアロマブラックの売れ行きがすごいのですが、寒くなってきた今頃からコクがあり飲み応えのしっかりしたプラチナアロマが逆転してきます。
シルキーブラックはどちらとも違う、酸味の強いモカ系、あるいはコナコーヒー系で一定のファンをもっています。
タリーズの味がどうか飲んでみないとわかりませんが、価格的にはこれらの先行商品と真っ向からぶつかります。
スタバの缶コーヒーやイリーの缶は価格が飛び抜けて高すぎた。いくら、ブランドネームがあるといっても、1cc当たりの値段が2倍ではそうは売れない。もちろんそれがプレミアムの商品というものであっても、普通の店では数をこなしてくれなくては困る。
その点ではブランドネームを持ちながら、低価格というのは非常に高い競争力を持ちます。
ただし、ここで忘れてはいけないのはコーヒーというものが非常に嗜好性の強い商品だと言うことです。
そのため、いくらブランドネームがあっても、あるいはいくら安くても、まずければリピートがなくなる、ある程度のおいしさの水準を超えていなければ勝ち残れない。
缶コーヒーは日々進化しています。
毎週、新製品が出るたびに試飲していると、そのときどきのトレンドや味の新しさなどに敏感になります。
最近ではファイアのカフェオレが出ました。味はなかなかよく、ミルクの鮮烈さなどと後味のすっきり感、これが最近のトレンドですが、たいへんよくできています。このため、これまで長い間、定番としての地位を占めていたBOSSカフェオレがうちの店では消えていきました。
うまいコーヒーが次から次に出てきます。
それらを店頭に出すか、あるいは残すかを決定する立場にいると缶コーヒーの栄枯盛衰を見ているようでおもしろいと同時に思い入れがあるものが消えると寂しさも感じます。
Posted by ラーメン職人 at 20:32